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化学物質過敏症と私の業容

ITを業容とした背景

私は、化学物質過敏症という傷病を持っていて、30代という働き盛りな時期の約10年間、社会生活(活動)から離れざるを得なかった背景があります。

という書き出しをすると非常に重苦しいイメージになってしまいますが、理系タイプの私にとって、薬品類に過敏に反応する化学物質過敏症発症というものは、働く業容を強制的に狭めてしまった一因で、また、10年近くという長い期間を社会生活から離れざるを得なかったという体験は、結果的にはITという世界での働き方の選択を方向づけるものとなっていきました。
現在、国の基準で表現すると「障害2級」の状態が継続されています。しかし、無事3期を終え、今期4期目も社会と関わりながら経営を続けていけていることは、嬉しい限りです。人生の過程で遅れがある分、「人の2倍働き、3倍学ぶ」というのが、自分の座右の銘であり原動力です。

出会い

発症当時は、本邦(日本)では保険病名として「化学物質過敏症」は認知されておらず、行く先々の病院では原因不明、説明がつかないということで、対処療法すら取られない時期もあり、生活も難渋します。某大学病院の救急科の教授の先生と出会い、治療支援をしていただく過程で、生きていくための術を享受していただきました。この出会いは、今の私にとって非常に大きなもので、アクティブな生き方・思考を身につける大きな要素に発展していきます。

ITという選択

きっかけは前職でのIT関連部署での職歴にさかのぼります。

2016年に、前職であるNTT、愛媛県、松山市の協定による、情報通信技術(ICT)の活用等を通じて地方創生を実現し、地域活力の維持・向上を図るため、「連携と協力に関する包括協定」を締結もとに開始されたミッションの1期生として、業務従事をしたことがきっかけです。

その後、アストラゼネカ社(日本法人)のWEBメルマガ担当、バッファロー社法人窓口部門担当を歴任しました。

元々理系であったことから、理解していくことにはそれほど困りませんでしたが、化学物質過敏症は環境に依存する傷病であることから、必然的に行動半径を狭くするビジネスモデルを選ばざるを得なくなります。

過去の職歴の中での経験値、進学した学部学科(応用物理学科)の知識・スキルを最大限に活かす方便として、ITという世界を選択しました。

ビジネスビジョン

4年前に描いていた将来の世界観が、私のビジネスビジョンの一つです。

ギグエコノミー
デジタルデクステリティ
 
それぞれ、「ギグエコノミー」は、新型コロナウィルスの全世界的な広がりによって一気に加速しましたが、フリーランスなどの立場で、単発もしくは短期の仕事を請け負う働き方を表し、「デジタルデクステリティ」はデジタル技術の新しい技術について、その有用性を理解しながらいち早く使いこなすことを表しています。
 
県下屈指のマンモス校である、済美高等学校に於いて、ICT関連の業務を拝命させていただくまでになりました。
賛同していただける多くの方と共にビジネスを展開していければと思っています。
 
代表社員:若狹 真